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2006年7月24日(月)
2006年7月29日(土)
奈良県宇陀市

夜のカブトムシツアー2006

 僕はカブトムシ。
 毎年、僕が成虫になるころ、子供たちが大勢、山へとやって来る。

 自慢じゃないけどケンカも強いし、けっこう人気者なんだ。
 遊んであげてもいいんだけど、ちゃんと最後まで面倒をみてくれよな。頼むぜ。

 ※左から右へ進んで下さい。

 僕は野生のカブトムシ。夜になったら目が覚めるんだ。今日は子供たちとかくれんぼでもして遊んでやるか。  今日もたくさんの子供たちがやって来た。上手に僕のことを見つけることができるかな。  ふーん、これが人間のえさなのか。僕は食べたことがないけれど、なかなか美味しそうだね。
 暗くなってきて、僕達もそろそろ食事の時間だ。どうやら人間は懐中電灯がないと目が見えないらしい。不便な生き物だな。  山には僕も苦手なスズメバチ君がいるから、長袖・長ズボンに着替えてこないと遊んであげないよ。  僕は木の上に隠れるから、君達がかくれんぼの「オニ」だぜ。うまく見つけられるかな。
 ちぇっ、もう見つかっちゃったか。
 いてて、もう少しやさしく引っ張ってくれよ。
 わかったよ。遊んであげるから、ちゃんと食事の世話もしてくれよ。お母さんに任せてちゃダメだぜ。  どうやら友達のミヤマ君も見つかっちゃったみたいだ。今日の子供たちはなかなか頑張ったようだね。

 そう言えば、30年前に遊んであげたあの子が、すっかり大人になって自分の子供を連れて来ていた。

 僕を探している君の顔は、あの頃とまったく同じだったね。

 君の子供も喜んでくれたかい?
 もし喜んでくれたのなら、来年の夏もまたおいで。一緒に遊ぼうぜ。


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